プロジェクト第二弾は、四国の伝統工芸品の一つである「器」に着目。数あるなかで特に代表的な砥部焼を選び、ご当地愛媛の作家に当プロジェクトだけのオリジナルフリーカップを作陶いただきました。何より特長的なのは実霊場から採取した土を、釉薬として使っていること。徳島、高知、愛媛、香川から1ヶ寺ずつご協力いただき、本堂直下や旧本堂の跡地など、それぞれ由緒正しい土をご提供いただいています。
薬王寺土混入
玄彩釉フリーカップ
HATSU
AKANE
「発心の道場」徳島県最後の札所、薬王寺。高野山真言宗の別格本山とされ、特に厄除けの寺として全国にその名を知られています。薬王寺の象徴ともいえるのが、朱塗りの楼閣「瑜祇塔(ゆぎとう)」。その瑜祇塔(ゆぎとう)を仰ぎ見るお庭で副住職様に土をご採取いただきました。
竹林寺土混入
玄彩釉フリーカップ
RYOKUFU
高知市の名刹、竹林寺。ご本尊は知恵を司る文殊菩薩。京都の切戸文殊、奈良の安倍文殊と共に日本三文殊の一つされる。鎌倉時代初期様式の五重塔や、夢窓国師の作と伝えられる庭園(国の指定名勝)が有名。明治32年(1899年)まで本堂があった場所の土をご提供いただきました。
仙遊寺土混入
玄彩釉フリーカップ
SUIHA
今治市街や瀬戸内海が一望できる、仙遊寺。天智天皇の勅願により創建されたと云われ、病気平癒など多彩なご利益があるとされる千手観世音菩薩がご本尊。このご本尊は海から上がってきた竜女が一刀三礼しながら彫ったという伝承も。本堂下の土を副住職様にご採取いただきました。
善通寺土混入
玄彩釉フリーカップ
AOMI
院号「誕生院」が示すように、お大師さま生誕の地とされる総本山善通寺。毎年お大師さまの誕生日には法会が取り行われ、それを記念して開催される大師市では、子育て祈願が行われています。お大師さまが御誕生された折に用いられた産湯の井戸の前の土をご提供いただきました。
全陶展常任審査員・常任理事・同四国支部長
国家検定一級技能士
愛媛県西予市宇和町生まれ。大阪芸術大学卒。1983年、真言宗醍醐派にて密教修行を行い、同年本山得度。1985年に県展入選。1990年に玄彩窯を開窯。以後、現在に至るまで、日本伝統工芸展や日本陶芸展などで数多く入選。インテリアデザインとディスプレイデザインの分野の経験も豊富で、陶芸及びディスプレイデザインの両分野で国定検定一級技能士の認定を受けている。
今後も四国の地場産品を使った商品を
企画・販売予定です。